【白内障手術症例㉖】90代核白内障:単焦点レンズ
娘さんに付き添われ手術目的にて初診された方です。虹彩萎縮と散瞳不良がありましたが、核硬度はgrade3程度であり、90歳を超える年齢を考えると年齢相応の白内障でした。
ご高齢ですので眼鏡なしでも身の周りが分かるように、通常よりやや近方優位で度数設定させていただきましたが、娘さんの説得に応じてせっかく手術を受ける決心をされたので、術前よりは遠方裸眼視力が改善するように、軽度モノビジョンにさせていただきました。
術後視力は優位眼:0.8(1.2)、非優位眼:0.5(1.2p)で-1.0Dをわずかに超える屈折度数となり、テレビ・新聞は眼鏡なしでよく見えると大変満足していただけました。
白内障を我慢して手術を先送りにするほど、いざ手術を受けるときのリスクは増してしまいます。白内障が過度に進行してしまう前に手術を受ける方が安全ですので、ご高齢の方も我慢されずに、まずは早めの診察をお勧めします。
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