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【白内障手術体験談㉔】焦点深度拡張型多焦点レンズ:ミニウェル・レディ

白内障手術体験談(多焦点)をアップしました。

最強度近視による片眼の進行した核白内障にて初診された方です。雑誌編集のお仕事のほか趣味でダイビングやカメラをされるとのことで、先進医療対応にこだわらず、見え方の質を最優先した多焦点レンズを用いた手術をご希望されました。そのためミニウェル・レディや3焦点のアクリバ・トリノバをお勧めさせていただき、ご相談の結果ミニウェルを選択されましたので、お仕事に支障がないようわずかに近方優位に合わせることで同意いただきました。
この方は眼軸長が32mm(日本人の平均は24mm弱)を超え、屈折値も-15Dを超える最強度近であり、術後屈折誤差(眼内レンズ度数ズレ)の生じる可能性が非常に高い症例です。そのため最新の度数計算式やAI(人工知能)を用いた計算式のほかに、大学病院や当院での30mm以上の長眼軸眼症例から作成した、自覚屈折度を優先したオリジナルの回帰式を用いてレンズ度数を決定しました。結果として裸眼遠方1.2、近方も1.2と非常に良好な視力に大変満足いただきましたが、その他の計算式の結果で度数選択していたら遠視化により近見視力が不良になってしまい、お仕事にも支障をきたしてしまうところでした。
長眼軸眼=強度近視の白内障手術は、チン小帯脆弱などの手術自体のリスクのほかにも術後屈折誤差のリスクも非常に高く、術者としては手術がうまく終わっただけでは安心できません。当院では多焦点・単焦点レンズに限らず、複数回にわたる検査結果と実績・経験に基づき、患者様のライフスタイルに則した適切な度数をご提案させていただきますのでお気軽にご相談ください。

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