【白内障手術症例㉓】3焦点+焦点深度拡張型多焦点レンズ:Acriva Trinova(アクリバトリノバ)
皮質白内障による見えにくさと遠視と老眼による不自由を主訴に、多焦点レンズでの白内障手術希望にて初診された方です。著名なプロダクトデザイナーであり、先進医療適応にこだわらず見え方の質(Quality of Vision:QOV)をまず第1にレンズ選択を行いたいとのことでしたので、当初はミニウェル・レディをお勧めしておりました。しかし、デスクワークや読書時間が多いとのことであり、近見読書視力も重視されたいとのことで、ご本人より最新の3焦点レンズであるAcriva Trinova(アクリバトリノバ)をご提案いただきました。オランダより輸入しての手術となりますので国内使用症例もまだ少ないレンズですが、ミニウェルよりも近見に強く、これまでの3焦点にはなかった焦点深度拡張機能もプラスされいます。加えて構造の工夫によりハロ・グレアも大幅に改善されているようで、ミニウェルよりも患者様の希望にマッチすると判断し、トリノバのご提案を採用させていただきました。
結果として裸眼にて両眼とも遠方視力1.5、近方視力1.0と非常に良好な視力を得ることでき、仕事や趣味でのパフォーマンスが上がったと大変満足していただけました。またグレアはほとんどなく、夜間のみわずかにハロを感じるようですが、支障をきたす程度のものではないとのことです。3焦点ですが焦点深度拡張機能も追加されているため、焦点間の見え方の落ち込みもなくスムーズであり、他の3焦点レンズよりも良好なQOVをもたらすことができる印象です。
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