【白内障手術症例No.96】清瀬市70代女性 遠視眼(焦点深度拡張型=EDOF:テクニスピュアシー標準症例)
昨年7月よりTECNIS PureSee(テクニスピュアシー)を先行使用しておりましたが、当院で手術予定の患者様からピュアシー症例の掲載リクエストを直接いただきましたので、今回は、術後半年以上経過を確認したうえで、実臨床における注意点も含めてご紹介いたします。なお、今回はあえて特殊性のない、標準的な症例を選択させていただきました。
患者様は70代の遠視眼で、皮質白内障による視力障害を認める方です。白内障になる前は、右眼は軽度近眼・左眼は正視であったとのことであり、手術前からその左右差を活かして右眼をやや近方寄りにしたいとのご希望がありました。そこで、屈折誤差耐性があり、近方に寄せても遠方視力が低下しにくいテクニスピュアシーが適しているのではないかとご提案し、ご同意いただきました。
まず左眼は、テクニスピュアシー標準的な使用法として、自覚屈折度としての遠方ピッタリを目標に手術を行いましたが、術後1週間の時点では遠方1.2/近方0.6p~0.7pと、近方視力にやや不満が残りました。そこで予定どおり、右眼の適切な近方寄せの度合いをFEST(Fellow-eye self-Tuning)法にて決定しました。
右眼は0.38D近方寄せることでご納得いただき、ORAシステムによる術中波面収差解析でも度数差を確認したうえでレンズ度数を選択しました。その結果、術後3ヵ月には、右眼:遠方1.2/近方0.9、左眼:遠方1.5p/近方0.9pとなり、FEST法による術前シミュレーション以上に良好な遠近視力が得られ、趣味のテニスを眼鏡なしで楽しめると大変喜んでいただけました。
その他、テクニスピュアシーの目標度数設定の特徴や注意点についても記載しておりますので、ご興味のある方は下記リンクよりご参照ください。




