【白内障手術症例 No.70】静岡市60代女性 遠視眼 WELL FUSION System®(右眼:ミニウェル・レディ/左眼:ミニウェル・プロクサ)
多焦点レンズでの白内障手術相談にて静岡市より紹介状持参で初診された方です。
角膜不正乱視のため「多焦点レンズは向かない」と前医で指摘されておりましたが、再度当院でも多焦点レンズの適応有無の判断をご希望されての受診であり、当院で4件目とのことでした。
前医の判断通り角膜高次収差・球面収差がやや高値でしたが、ドライアイ治療により軽快したため、ご本人の強い希望にてWELL FUSION System®(右眼:ミニウェル・レディ/左眼:ミニウェル・プロクサ)を用いて手術を行いました。
眼軸長が21mm台と短く、角膜屈折度は46.5D以上と強く、術後屈折誤差を生じるリスクが非常に高い症例でしたので、術中波面収差解析装置(ORA system)と当院でのミニウェル使用例の解析結果を参考にレンズ度数を選択しました。
ご希望にて、推奨プロトコルに反して非優位眼の左眼プロクサから先に手術を行いましたが、術後適応も良好であり、両眼とも裸眼で遠近1.2以上の視力となりました。日常の夜間運転、趣味のゴルフ、仕事での細かい申込用紙を見ることを眼鏡なしで行いたいという要望が全て叶い、裸眼で愛犬の爪切りもできると大変喜んでいただけました。