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【白内障手術症例⑭】 レーシック(LASIK)後・焦点深度拡張型多焦点

白内障手術体験談(多焦点)をアップしました。レーシック(LASIK)後に核白内障による近視化を生じ、多焦点眼内レンズによる白内障手術をご希望された方です。角膜が削られているLASIK眼では通常の眼内レンズ度数計算式では術後屈折誤差を生じて(遠視化して)しまうため、アメリカの学会が推奨する複数のLASIK眼専用の計算式により眼内レンズ度数を決定することが一般的です。当院では上記計算式のほか、角膜中央部3000ポイント以上の屈折度を測定することができるwave-frontアナライザー(OPD-ScanⅢ)による角膜形状解析結果を参考にレンズ度数決定をすることで、術後屈折誤差を小さくすることに努めております。本患者様はLASIK術前の角膜データも持参されていたため、より高い精度で目標どおりの屈折度を得ることができ、近見も裸眼両眼視で1.0の視力で大変喜ばれておりました。LASIK眼の眼内レンズ度数計算式も日々アップデートされ精度が上がっており、最近ではAI(人工知能)を利用したものもでてきています。それでもやはり完璧なものはありませんので、複数の計算結果を参考にして度数決定を行うことが安全かと思われます。