【白内障手術症例No.92】千葉県木更津市70代男性 クラレオンVivity(ビビティ)眼 ORA system-guided LRI:ORAシステムを用いた角膜輪部減張切開(乱視矯正)
以前にお伝えしていたとおり、術後の残余乱視による裸眼視力不良を、レンズ入替でない方法で修正した症例になります。
患者様は、白内障手術相談にて当院受診歴のある方でしたが、その後他院でクラレオンVivity(ビビティ)にて、両眼同日白内障手術を受けたものの、左眼の残余乱視による裸眼視力不良のため、乱視用レンズへの入れ替え相談にて再診されました。
1.50Dの残余乱視を認めるものの屈折値(等価球面度数)自体は合っていたため、レンズ入替よりも圧倒的に侵襲度も低く安全かつ安価である、ORA system-guided LRI:ORAシステムを用いた角膜輪部減張切開(乱視矯正)を提案させていただきました。
従来のLRIは乱視度数・年齢・乱視軸方向などのノモグラムから切開量を予測していたため精度がいまひとつでしたが、ORAシステムを併用してリアルタイムで残余乱視をモニターしながらLRIを行うことで、ギリギリまで乱視を減弱することができようになり、より高精度な乱視矯正が可能となっております。

術後の残余乱視は0.25~0.50Dと低減され、裸眼視力も術前遠方0.5p/近方0.15pが、術後遠方1.0/近方0.6pに改善して裸眼で運転も可能となり、費用対効果としても大変ご満足いただけました。
その他、両眼同日手術のメリット・デメリットやORAシステムの必要性についても掲載しておりますので、興味のある方は下記リンクよりご覧ください。




