お知らせ

多焦点レンズ一覧表の更新】と【多焦点レンズパフォーマンス 3次元グラフ

選定療養の対象となる多焦点眼内レンズが概ね出揃ったようですので、「当院取り扱いの多焦点眼内レンズ」を更新しましたのでご参照ください。
TECNIS PureSeeテクニスピュアシー)やアクリバトリノバ Proなど新たに加わったレンズ含め、当院では一覧表にある多焦点レンズは全て使用可能です。

選択肢が増えたことは喜ばしいことですが、その反面、患者様にとっては「どのレンズが向いているか良く分からない」という状態になっているかと思います。そこで、今回は一覧表を加入度数順に並べてありますので、選択の際の1つの指標としてお使いください。

また、GW中に時間が取れましたので、多焦点レンズの機能の一部を相対評価したインタラクティブ
多焦点レンズパフォーマンス3次元グラフを作成してみました。

①運転のしやすさは、遠方への光エネルギー配分の多さと、ハロ・グレアなどの異常光視症の少なさ、カーナビ・メーターの距離の見えやすさ
②読書のしやすさは、近方への光エネルギー配分の多さと、近方加入度数の強さ
③光エネルギー利用率は、コントラストを反映するものとして、エネルギーロスから計算した光透過率(%)

上記を指標とし、各項目100以上の pubmed や企業技術資料を AI に横断検索させてスコア化し、正規化して見やすいグラフとしております。また、各スコア分布をクラスター解析させグループ化したところ、クオリティ重視型バランス重視型近方重視型にきれいに分類されました(参考に単焦点も含めております)。なお、実際の使用感(スペックだけでない視力の出やすさや安定感)により、AI のスコアリングを実臨床に即して多少変更しておりますのでご了承ください。

患者様におかれましては、単焦点とレンティスコンフォートを含め9種類の中から選択しないといけないとなると、簡単には決められないのは当然ですので、「各多焦点眼内レンズごとの特徴」とレンズ間の相対的な差異を把握することで、ご自分の希望にあったレンズのイメージを持っていただくことに役立てていただけると幸いです。
レンズ使用実績数と文献の増加により今後も変更していきますので、あくまで相対的な1つの目安としてご使用ください。
ご興味のある方は下記グラフをクリックしてください(パソコンでの使用推奨:新しいタブが開きます)。



多焦点レンズ 3D グラフ