お知らせ

新しいミニウェル「MiniWELL PROXA ミニウェル プロクサ」先行使用のお知らせ

ミニウェルレディ(MiniWELL Ready)は、球面収差を利用した独自のレンズ光学構造により、ハロ・グレアといった異常光視症がほとんどないプログレッシブ型の焦点深度拡張型(EDOF)多焦点レンズです。当院でも多くの方々に使用し、患者様にはその自然な見え方に大変満足していただいております(下図  左上:ミニウェル、左下:パンオプティクス、右上:シンフォニー、右下:単焦点)。

しかしながら、メーカー公表値での近見加入度数は、レンズ面で+3.0D(角膜面約+2.5D)であり、近見の焦点距離は約40cmまでとの計算となりますが、近方視力がやや弱いとも言われています。

そこでこのたび、イタリアのSIFI MedTech社より、近見をより重視し約30cm程度まで見ることができる新しいミニウェル「MiniWELL PROXA(ミニウェル プロクサ)」が発売予定となりました。現時点ではまだ国内での使用例はありませんが、これまでの使用実績から、当院が国内正式発売前の日本での先行使用施設として選出されました。

MiniWELL PROXAミニウェル プロクサ)は、上図のように、収差を利用した光学構造部分を、従来のミニウェルよりもやや広くかつ強く設置することにより、近方約30cm(下図-3.5D)までの焦点深度の拡張を可能としていますが、近方重視のため遠方から中間距離の視力は、従来のミニウェルよりも若干劣る傾向があります。

そこで、優位眼にMiniWELL、非優位眼にMiniWELL PROXAを使用する、「WELL Fusion」というシステムがメーカーより推奨されています。WELL Fusionシステムでは、苦手な焦点距離を両眼が補い合うことによる両眼加算効果により、下図のように遠方から33cm程度まで連続した良好な視力を得ることが可能となります。

MiniWELL PROXAのほかにも、すでに海外では、Johnson&Johnson社からテクニス アイハンス(TECNIS Eyhance)、ALCON社からはビビティ(IQ Vivity)といった、ミニウェルと同様に回折型ではない焦点深度拡張型(EDOF)レンズが大手メーカーより発売されております。詳細は不明ですが、特に3焦点レンズのPanoptix(パンオプティクス)で有名なALCON社のVivityは、ミニウェルに似た光学構造をしているようであり、ハログレアといった異常光視症が少ない自然な見え方が期待されます。

ミニウェルは支持部の特殊な形状によりレンズサイズが10.75mmと小さいため、後発白内障や水晶体嚢の収縮に弱い点が改善されれば良いのにと、個人的には常々感じていましたので、通常のレンズと同様13.0mmのサイズであるVivityには期待しています。

最後にMiniWELLに話を戻しますが、現時点ではMiniWELL PROXAには乱視用レンズはありませんので、角膜乱視0.75以内の方が向いています。なお、SIFI MedTECH社の御好意により、WELL Fusionシステムでの両眼手術ご希望の方、先着2名まで先行使用での手術が可能となっておりますので、御興味がある方はお気軽に御相談ください。