診療内容

白内障手術症例集
多焦点眼内レンズ

国分寺市60代女性 白内障手術症例㊷(最強度近視・焦点深度拡張型多焦点レンズ:ミニウェル・レディ)

  • 術前

    右眼
    遠見:0.09(0.7)

    左眼
    遠見:0.06(1.0)

  • 術後

    右眼
    遠見:1.0(1.5)
    近見:1.2(n.c.)

    左眼
    遠見:1.2(1.5)
    近見:1.2(n.c.)

-10Dを超える最強度近視による白内障にて他院通院中の方で、先進医療保険未加入ですが多焦点レンズでの白内障手術希望にて紹介初診されました。
眼軸長28mmを超える長眼軸眼であり、パンオプティクスでは該当の度数が製造されていないため(製造は6.0~34.0D)、多焦点レンズ希望であれば輸入レンズにせざるを得ない旨を、単焦点レンズの選択肢も含めてご説明させていただきました。夜間運転機会はないとのことでしたが、いろいろとご自分で勉強されており見え方の質に対する意識が高い方であり、ハログレアがなく連続的な見え方に定評のあるミニウェルレディでの手術をご希望されました。
ミニウェルレディは10.0D以下の度数製造は1.0D刻みになるため(9.5Dや8.5Dの製造はありません)、遠方よりが良いか近方よりがよいか(眼鏡使用するなら遠方・近方どちらなら許容できるか)聞き取りを十分行い度数選択をさせていただきました。さらに、長眼軸眼にもかかわらず急峻な角膜(角膜屈折度が高い)をしており、術後屈折誤差のリスクも高い旨ご了承いただいての手術となりました。
白内障は核硬度4~3程度の進行した核白内障であり、強度近視特有のチン氏帯の脆弱がありましたが手術は問題なく終了しました。術後裸眼視力は右眼:遠方1.0・近方1.2、左眼:遠方1.2・近方1.2と、眼鏡やコンタクト不要の生活に大変満足していただけました。
強度近視の方で多焦点レンズご希望の方は、通常0~10D程度のlow powerの眼内レンズが必要になることが多いですが(通常の方は20D程度)、近眼の程度によっては先進医療対応のレンズは使用できない場合がありますので、まずはお気軽にご相談ください。

Q.手術前はどのような状態でしたか?

黄色っぽい照明、薄暗い所で見えにくかったです。

Q.手術を受けようとしたきっかけは何ですか?

眼科に勤めている友人に話を聞いて。

Q.手術中に痛みはありましたか?

麻酔の注射のチクッとする痛みと、左眼の茶目が緊張しているのでリラックスするよう言われた処置の時に少し痛みを感じました。
でも先生がずっと声をかけて下さるので、あまり感じなかったです。

Q.手術後の見え方はいかがですか?

青が見えるようになりました。ガスの炎、空の青、絵画の色が全然変わって見えました。
古くなってセピア色になった写真から、印刷したての写真のように変わりました。

Q.日常生活(お仕事、運転、スポーツなど)で変わったことはありますか?

朝起きてすぐに眼鏡やコンタクトを入れずによく見えるので、毎朝嬉しいです。
旅行に行く時、眼鏡やコンタクトが要らないので便利です。

Q.多焦点レンズと単焦点レンズのどちらを選ばれましたか?

性能がよくなっていると聞いていた事と、コンタクトや眼鏡の要らない生活がしたかった為、多焦点レンズを選びました。

Q.同じような症状で困っている患者さんがいるなら、手術を勧めますか?

是非!すでに勧めました。