- 単焦点眼内レンズ
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杉並区60代男性 白内障手術症例㊺（最強度近視：単焦点レンズ）
3～4年前より右眼が見えにくいとこのとで白内障相談にて初診の方です。右眼は-17.5D、左眼は-7.5D程度の強度近視でしたが、眼軸長には左右差がありませんでしたので、右眼は核白内障の進行による近視化をきたしていました。核硬度は右眼4,、左眼3程度でしたが眼底病変は認めなかったため、白内障による視力低下がメインであり手術の方針となりました。
デスクワークがメインであり夜間運転機会もあるとのことで、単焦点レンズをＰＣ～読書距離に合わせることで同意いただきました。
硬い核でしたが最近の白内障手術マシンは優秀ですので、さほど超音波を使用せずとも効率よく問題なく手術を終えることができました。
右眼0.02（0.4）左眼0.04（1.2）だった術前視力が、術後は右眼0.5（1.5）左眼0.6（1.5）と大幅に改善し、強度近視から解放された上に、日常生活では眼鏡なしで不自由しないことに大変満足していただけました。
術前より右眼の方が近視が強かったため、目標屈折度は右眼-3.0D=30cm、左眼-2.5D=40cmに設定させていただきました。通常この程度の近視では、裸眼視力は0.1～0.2程度ですが、この方のように元来強度近視だった方は、正視だった方よりも術後の裸眼視力が格段に良いことが多いことは大変興味深い現象です。
2020.09.20
- Q.手術前はどのような状態でしたか？
右側の視界が不良で、魚のウロコを通して見ているような感じだった。
幸い左眼が良く見えるような感じだったので、車の運転は出来た。- Q.手術を受けようとしたきっかけは何ですか？
車の運転やパソコン画面が見づらく、白内障で眼鏡による矯正にも限界があったため。
- Q.手術中に痛みはありましたか？
光が強く感じる程度で、ほとんど痛みはなかった。
- Q.手術後の見え方はいかがですか？
手元も遠方も良く見え（遠方は眼鏡）、明るく色も鮮やかで驚き喜んでいる。
- Q.日常生活(お仕事、運転、スポーツなど)で変わったことはありますか？
仕事では資料や紙面、パソコン画面共に正確に読み取れ快適。
運転は雨中の夜間も含め、眩しくなく安全に運転できる。
はっきりした視界の元で生活できる事はすごく嬉しい。- Q.多焦点レンズと単焦点レンズのどちらを選ばれましたか？
夜間の雨中でのドライブについて相談させていただき、グレアのない単焦点レンズを勧められたため。
- Q.同じような症状で困っている患者さんがいるなら、手術を勧めますか？
単焦点でも勧める。
特に両眼手術（日常生活は眼鏡なしで不自由せず、明るく色も鮮やかに見えるため）