- 多焦点眼内レンズ
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国分寺市70代男性 白内障手術症例㉘(多焦点レンズ:トーリック乱視用アクティブフォーカス)
当院で多焦点レンズでの白内障手術を受けられた方(白内障手術体験談㉑)のお知り合いとのことで、手術希望にて他院眼科クリニックより紹介初診の方です。片眼性の進行した白内障で5年ほど前から運転時の支障を感じていたとのことです。術前の聞き取りでは、先進医療保険利用希望であり、必要時の老眼鏡の使用は構わないが、運転時を含めた遠方は眼鏡なしでしっかり見たいとのことでしたので、ハログレアが少ないアクティブフォーカスを勧めさせていただきました。
両眼とも、乱視用のレンズを利用するかどうかの軽度角膜乱視があり、まず非優位眼の左眼を乱視なしレンズで手術し、術後乱視が気になるようであれば、優位眼の右眼は乱視用レンズを使用しましょうと説明させていただき、ご納得いただきました。
手術は問題なく終了し、術後左眼裸眼視力は遠方1.2、近方0.7と良好でしたが、右眼はせっかくなら最良のレンズをとのご本人の希望もあり、乱視用レンズを使用しました。結果として術後右眼裸眼視力は遠方1.5、近方0.9と、左眼よりも遠方よりに目標屈折度を設定したにもかかわらず、近方視力も左眼を上回る良好な視力に大変満足していただけました。乱視矯正は遠方のみならず近方視力改善にも有効だと確認できた症例となりました。
- Q.手術前はどのような状態でしたか?
眼鏡をしていても、左眼が特にぼやけていた。
- Q.手術を受けようとしたきっかけは何ですか?
眼鏡をしていても、運転している時も夜は特にぼやけていたので。
- Q.手術中に痛みはありましたか?
ない。
- Q.手術後の見え方はいかがですか?
眼鏡をしなくても遠くがはっきり見える。
- Q.日常生活(お仕事、運転、スポーツなど)で変わったことはありますか?
テレビがはっきり見える。
新聞が読めるようになった。
夜のドライブが楽になった。- Q.多焦点レンズと単焦点レンズのどちらを選ばれましたか?
遠近の焦点が見えるので、多焦点レンズを選んだ。
- Q.同じような症状で困っている患者さんがいるなら、手術を勧めますか?
勧める。