診療内容

白内障手術症例集
多焦点眼内レンズ

青梅市50代女性 白内障手術症例⑳(多焦点レンズ:アクティブフォーカス)

  • 術前


    遠方:0.4(0.8)


    遠方:0.4(0.6)

  • 術後


    遠方:1.5(1.5)
    近方:0.7p(1.0)


    遠方:0.6(1.5)
    近方:1.0p(1.0)

近見視力不良と疲れ目、夜間運転時のまぶしさにて多焦点レンズでの白内障手術相談にて初診された方です。お仕事で手元の書類を見ながらパソコン入力をされるため30~40cmがよく見えることをご希望され、また、夜間に運転する機会も高頻度にあるとのことでした。私も青梅市付近で生活していたこともあり、運転の必要性もよく分かりましたので、ハロ・グレアの少ないレンズを選択する必要があると考え、アクティブフォーカスをお勧めさせていただきました。
アクティブフォーカスの加入度数は約+2.0Dですので、遠方にあわせると理論的には近見焦点距離は50cm(1/2m)になってしまいます。そこで、ご希望の30cmが見えるように(+3.0Dになるように)非優位眼の目標屈折度を-1.0D、優位眼を-0.25~-0.5Dとしてマイクロモノビジョンにて手術させていただきました。結果として術後屈折誤差もなく目標通りの屈折値となり、パソコン入力時から夜間運転まで非常に快適だと大変喜んでいただけました。
この方は近見視力確保のため、非優位眼の屈折値を-1.0Dと設定したことにより遠方視力は0.6程度にとどまりましたが、優位眼の視力は1.2であるため遠方両眼視での見え方は良好であり、左右差も全く気になっておられませんでした。通常0.75D程度の左右差は気になるものではありませんが、他院での術後の方で1.0Dの左右差がとても気になりレンズ入れ替え相談に来られた方もおられましたので、こちらは個人差があると思われます。
よく患者様には-0.5Dにあわせると1.2見えますか?などと聞かれることがありますが、術前の屈折の状態やその他の条件が関係していると思われますので、こればかりは手術してみないと分かりません。ご相談いただければ、術前の検査結果から理論と経験に基づいてアドバイスをさせていただきますので、お気軽にご来院ください。

Q.手術前はどのような状態でしたか?

新聞、読書、PCなどでとても目が疲れ、吐き気を感じることもありました。
夜間の車の運転も眩しさが増しました。

Q.手術を受けようとしたきっかけは何ですか?

自宅近くの眼科にて4~5年前から点眼治療をして経過観察をしていて「そろそろ手術を」と勧められましたが、単焦点レンズのみの手術だった為、自分なりに色々調べ多焦点レンズも検討できる所を探しました。
事前にメリット、デメリットを納得できる説明が欲しかった事と説明して下さったDrに執刀して頂く事を希望し、HPを見て先生がお優しそうだったので受診させて頂きました。

Q.手術中に痛みはありましたか?

消毒液がしみた刺激は感じましたが、その他の痛みはありませんでした。

Q.手術後の見え方はいかがですか?

手元、中間、遠くも違和感なく自然に見えるのが本当に嬉しいです。
美容院でカラーリング中に雑誌が読めた事も嬉しかったです。(眼鏡は禁止なので、今まで読めませんでした)

Q.日常生活(お仕事、運転、スポーツなど)で変わったことはありますか?

眼鏡のない生活は本当に快適です。
元々視力が良かったので、老眼鏡にもなかなか慣れなかったので、白内障と同時に老眼まで治るとは、まるで「魔法」ですね。
また管理栄養士で栄養相談や保健指導をしているので、手元のデータやテキストを見たり、パソコン入力の際に眼鏡をかけ直す必要が無くなったのが大変嬉しいです。

Q.多焦点レンズと単焦点レンズのどちらを選ばれましたか?

運転もよくするので、カーナビと遠方の交通標識を眼鏡なしで見たかったので、多焦点レンズを選びました。

Q.同じような症状で困っている患者さんがいるなら、手術を勧めますか?

是非おすすめしたいと思います。
手術前は不安もありましたが、術後は気持ちまで晴れやかになってびっくりしています。