診療内容

白内障手術症例集
多焦点眼内レンズ

東村山市50代男性 白内障手術症例⑰(焦点深度拡張型多焦点レンズ:ミニウェルレディ・強度近視)

  • 術前


    遠方:0.08p(0.6)


    遠方:0.2(1.5p)

  • 術後


    遠方:1.5(1.5)
    近方:1.0(1.0)


    遠方:1.5(1.5)
    近方:1.0(1.0)

焦点深度拡張型の多焦点レンズを用いた白内障手術希望にて初診された強度近視の方です。他院にてすでに緑内障の点眼治療中であり視野障害を認めておりましたので、コントラスト感度の低下するタイプのレンズは候補からはずしていただきました。また、運転やスポーツの機会もあり、見え方の質に対するこだわりも比較的強い印象であり、先進医療保険にも非加入でしたので、単焦点レンズと同様にほぼハログレアのないミニウェル・レディ(MINIWELL READY)をお勧めさせていただきました。非優位眼である左眼を-0.75D程度のマイクロモノビジョンを目標とし、術後屈折誤差もなく、結果として遠方1.5、近方1.0と非常に良好な視力に満足していただけました。
ミニウェル・レディはイタリアSIFI社より輸入しての使用となりますので、レンズ度数決定後注文してから届くまで1ヶ月ほど時間がかかります。この方は強度近視であり術後屈折誤差のリスクもあったため、右眼の術後屈折度・視力が安定してから左眼のレンズ度数決定・注文を行いました。そのため右眼の手術と左眼の手術の間隔が1ヶ月ほどあきましたが、ソフトコンタクトレンズも使用されていましたので不同視による不都合もなく生活されていました。
当院では、多焦点レンズでの両眼手術の場合は、少なくとも1週間以上の間隔をあけて手術を行っております。まず片眼術後に遠近の見え方をヒアリングし、その満足度に合わせてもう片眼の目標屈折度を決定することで、術後満足度向上を図るためです。もちろん術前にご希望の焦点距離をうかがいレンズ選択をしておりますが、手術してみると患者様もまた別の希望や不都合に気づかれることも多々あります。そのため、まず片眼術後の実際の見え方を体験していただいたのち、その見え方を比較対象としていただいた方が、患者様もより具体的にご自分のご希望を伝えることができると感じます。若干の左右差をつけることに抵抗のある方もおられますが、術前でも左右とも全く同じ度数の眼の方はほとんどおられませんし、特別な場合を除き、言われないと気づかない程度の差ですのでご安心ください。

Q.手術前はどのような状態でしたか?

視力が落ちて眩しかった。

Q.手術を受けようとしたきっかけは何ですか?

インターネットの事例で良いことが理解できたから。

Q.手術中に痛みはありましたか?

少しの痛みしかなかった。

Q.手術後の見え方はいかがですか?

近くも、遠くも良く見えるようになった

Q.日常生活(お仕事、運転、スポーツなど)で変わったことはありますか?

眼鏡なしで運転、パソコンができるようになった。

Q.多焦点レンズと単焦点レンズのどちらを選ばれましたか?

近くも、遠くも眼鏡なしで見えるもで、多焦点レンズを選んだ。

Q.同じような症状で困っている患者さんがいるなら、手術を勧めますか?

はい、すでに勧めている。