診療内容

白内障手術症例集
単焦点眼内レンズ

杉並区60代女性 白内障手術症例⑫(後嚢下白内障:単焦点レンズ)

  • 術前

    右:0.4(0.5)

    左:0.2(0.5)

  • 術後

    右:1.2(1.5)

    左:1.2(1.5)

核硬度はグレード1程度の硬くない後嚢下白内障の方で、それほど超音波を使用せず無事手術を行うことができました。水晶体の後ろ側(後嚢)の真ん中が濁る後嚢下白内障は、通常、糖尿病やステロイド剤使用中の方に多く、進行が早くかすみなどの症状もとても強い白内障です。この方は60代前半と白内障手術されるには比較的若い方でしたが、既に水晶体の調節力も失っているため、手術により単焦点の眼内レンズにすることによるデメリットはほとんどない旨を説明させていただきました。また、もともと遠視であり老眼鏡を使用されていたこともあり、眼鏡なしで遠くが見えるようになるだけでも満足度が高いことが予測されたため、ご本人の希望とライフスタイルを考慮して、遠くにピントを合わせた単焦点レンズにて同意いただき、結果として大変ご満足いただきました。調節力がなくなった=老眼の進みきった方は、いわゆる単焦点の濁った水晶体になっているということですので、度数の合ったきれいな単焦点の眼内レンズにしてあげることでのデメリットはないと思われます。我慢せずに早めに手術される方が、手術自体の侵襲も少なくなり合併症の可能性も低くなりますので、まだ早いかなと迷われている方(特に遠視の強い方)は、まずはお気軽にご相談ください。

Q.手術前はどのような状態でしたか?

遠くがかなりぼやけ、読書など不便だった。

Q.手術を受けようとしたきっかけは何ですか?

時期的に今後の様々な予定を考えて。

Q.手術中に痛みはありましたか?

ほとんど無かった。

Q.手術後の見え方はいかがですか?

大変良い。特に調理、読譜など全く不便を感じなくなった。

Q.日常生活(お仕事、運転、スポーツなど)で変わったことはありますか?

長時間眼鏡を使用することによる肩こりがなくなった。

Q.多焦点レンズと単焦点レンズのどちらを選ばれましたか?

必要に応じて眼鏡使用も可だったので、単焦点レンズ。

Q.同じような症状で困っている患者さんがいるなら、手術を勧めますか?

勿論すすめます!