
- 多焦点眼内レンズ
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神奈川県横浜市50代女性 白内障手術症例#90-2(右眼アイハンストーリック軸修正⇒両眼オデッセイトーリック入替)
右眼のアイハンストーリックの乱視軸修正した方の続きです。
この方の右眼は高度角膜乱視眼ではあるものの、きれいな直乱視(
次に度数計算ですが、30cmを遠方ピッタリにずらすため、通常の度数計算式に加え、現在の使用中のレンズ度数での術前予測値と術後屈折度の結果から逆算する特殊な方法も用いましたが、それぞれ異なる悩ましい結果でしたので、いつものように複数度数のレンズを準備して手術に臨むこととなりました。



術後は、左眼も裸眼視力で遠方1.5/近方1.0-1.2@40cm、シュミレーションよりも遠方視力良好かつ、シュミレーションどおりに30cm距離も1.0-1.2と良好であり非常に満足していただけました。
レンズの入替は、手術そのものだけでなく、その決断に至るまでの過程含め、患者様にはメンタル的にもかなりストレスフルなイベントであるに違いありません。この方は、初診時から現状を何とか改善したいという強い意志と覚悟をお持ちでしたので、私自身もその勇気に最大限応えたいと思い入替手術をさせていただきました。また、前医のドクターからの情報提供のご協力もあったことでより正確な手術をすることができ、最終的には患者様のご希望どおりの結果を得ることができて私も非常に嬉しく思います。
気にしないようにと言われても、眼の問題は毎日見えてしまうだけに気にしないのはなかなか難しいですし、一生つきまとう問題となります。レンズ入替は時間経過とともにリスクが高まりますので、1ヵ月以上経過しても改善されない術後の視機能不全のおありの方は、ためらわずにまずは主治医に相談されることをお勧め致します。
一部のレンズを除き、術後3か月以内であれば、難症例の白内障手術よりも、超音波を使用しない分だけ入替手術の方がむしろ安全に行えると個人的には感じています。とはいえ、入替は他に選択肢がない場合のみの「最終手段」であるべきとも考えています。
次の機会には、他院術後1ヵ月でまだまだ入替も比較的安全に行える状態でしたが、患者様のご希望もあり入替でない解決方法で裸眼視力を改善した症例を提示予定とさせていただきます。
- Q.手術前はどのような状態でしたか?
ほとんどのものがボケて見えていました。
近視の見えにくさとは違う見え方で疲れる見え方でした。- Q.手術を受けようとしたきっかけは何ですか?
コンタクトや眼鏡を使用しない生活がしたかったからです。
諸星先生の症例集を見て、諸星先生なら私の目でも見えるようにしてくれる!と思ったからです。- Q.手術中に痛みはありましたか?
痛みは全くありませんでした。
- Q.手術後の見え方はいかがですか?
近くも遠くも良く見えるようになりました。
思っていた以上に見えています。- Q.日常生活(お仕事、運転、スポーツなど)で変わったことはありますか?
料理や掃除などの家事を快適に行えるようになりました。
手術前に手元はあまり期待できないと思い、メイク用に10倍の拡大鏡を購入しましたが、全く必要ありませんでした。
爪切りも糸通しも、目元のアイメイクも無問題です。遠方もくっきりです!
眼鏡やコンタクトはもちろん、老眼鏡も不要です。- Q.多焦点レンズと単焦点レンズのどちらを選ばれましたか?
単焦点レンズは焦点が合う範囲が狭すぎて不便なため、遠くも近くも眼鏡やコンタクトレンズをなるべく使用したくなかったため、多焦点レンズを選んだ。
- Q.同じような症状で困っている患者さんがいるなら、手術を勧めますか?
勧めますが、手術をしてくれる先生次第で結果は大きく変わるため、病院選びが重要だと思います。
HPの手術症例集を見て、感動したからです。諸星先生以外は考えられなかったためです。