診療内容

当院の加齢黄斑変性治療の特徴

  1. 大学病院の専門外来で
    豊富な実績を持つ医師が治療を担当します
  2. 病状はもちろん、ライフスタイルや経済状況など
    総合的に踏まえた治療の進め方をご提案します 学会のガイドラインに沿った診療を行っていくことはもちろんですが、職業や趣味によって見え方の改善にどこまで重きを置かれるかや、継続して治療を行っていく場合の治療費がどれだけ負担になるかは、 患者様一人一人によって違います。
    それらを踏まえて、最適な治療の進め方をご提案しますので、気になることは何でもご相談ください。
  3. 加齢黄斑変性の患者様が白内障になった場合も
    手術のタイミングや最適な眼内レンズをご提案します ※白内障手術は、黄斑疾患に影響を及ぼすことがあるため、それらを踏まえたご提案をします。

加齢黄斑変性とは

加齢黄斑変性とは、加齢により網膜の中心部(黄斑部)に障害が起こる病気です。
一般には馴染みの薄い病名かもしれませんが、米国では成人の失明原因第1位であり、日本でも近年増加しており失明原因第4位です。黄斑部が萎縮するタイプ(萎縮型)と新生血管という悪い血管が生えて、出血を繰り返すタイプ(滲出型)があります。欧米では萎縮型の患者が多く、日本では滲出型の患者が多いです。

加齢黄斑変性の症状

加齢黄斑変性が進行すると、下の画像のように、見え方にさまざまな支障が出ます。
重度になると治療をしても回復しないものもあります。見え方に異常を感じた場合、できる限り早く検査を受けることが重要です。

  • 中心が歪む
  • 中心が暗い
  • 中心がぼやける
  • 中心が不鮮明

加齢黄斑変性セルフチェック

歪みや視野の欠けは、意外にも自分では気づかないことが多い症状です。
「アムスラーチャート」と呼ばれる格子状の表を用いて見え方のチェックをすることができます。
このチェックは、加齢黄斑変性以外にも黄斑疾患のチェックにも役立ちます。

加齢黄斑変性の治療方法

飲み薬や目薬では治療ができない(※)疾患のため、薬剤の硝子体注射を行います。
当院では、精密検査によって加齢黄斑変性のタイプを見極め、病状に応じて最適な治療を行います。
※予防のために、サプリメントを処方するケースもあります。

硝子体注射とは

加齢黄斑変性の原因となる悪い血管(新生血管)の成長を活性化させる物質(VEGF=血管内皮増殖因子)の働きを抑える薬を目の中に注射することで、新生血管の増殖や成長を抑制する治療法です。

新生血管による目の影響を減らすことで、見え方を改善することができます。

硝子体注射の流れ

硝子体注射の流れをご紹介します。

来院前普段通りにお食事やお薬を飲んでいただけます。
来院後受付を済ませていただき、医師の診察後手術室へ移動します。
注射
消毒と麻酔の目薬を点します。
安全な治療を行うために、開瞼器(かいけんき)という器具でまぶたを固定します。
顕微鏡を使用しながら、白目の部分に薬を注射します。
注射後注射後は血圧上昇などの問題が起きることがあるため、院内で一定期間お休みいただきます。
安静後、帰宅全身の状態の安定が確認できましたら、お帰りいただけます。

硝子体注射の痛みについて

「目に注射を打つ」と聞くと、とても怖いイメージがあると思いますが、麻酔をしてから行いますので、思ったよりも恐怖感はなく、腕に打つ注射より痛みが少なかったと感じる患者様が多いです。注射針も通常の採血などで使う針よりも細い針を使用します。硝子体注射は日帰りで受けることができます。