医師紹介

大学病院や米国留学で培った技術や 知識を活かして信頼の医療を提供します

皆様はじめまして。このたび杉並区西荻窪に眼科クリニックを開院させていただくこととなりました院長の諸星 計(もろほし けい)と申します。これまでは、東京医科歯科大学の大学病院で黄斑疾患専門外来を担当しながら、白内障専門外来のチーフとして難症例の白内障から高度な正確さが要求される多焦点眼内レンズやICLまで多くの手術を行ってきました。大学病院での手術経験や4年間の米国留学で得た最先端の知識を活かしてEBM:evidence-based medicine(根拠に基づく医療)に則した診療を地域の皆様に提供していきたいと考えております。どうぞよろしくお願いいたします。

院長 諸星 計

■略歴

平成03年 早稲田大学高等学院 卒業
平成03年 早稲田大学 政経学部経済学科 入学
平成06年 鳥取大学 医学部医学科 入学
平成12年 鳥取大学 医学部医学科 卒業
平成12年 鳥取大学 眼科学教室 入局
平成13年 串本リハビリテーションセンター 眼科
平成14年 インド北部にて白内障手術ボランティア
平成15年 東京大学大学院医学系研究科 特別研究員
平成18年 鳥取大学大学院医学系研究科 卒業
平成18年 医療法人十字会 野島病院 眼科
平成18年 米国 EMORY EYE CENTER Visiting Scholar
平成22年 鳥取大学医学部附属病院 眼科
平成23年 東京医科歯科大学医学部附属病院 眼科
平成24年 多摩北部医療センター 眼科
平成24年 東京医科歯科大学医学部附属病院 眼科 非常勤講師
平成27年 東京医科歯科大学医学部附属病院 眼科 助教
平成29年 諸星眼科クリニック 院長
平成29年 東京医科歯科大学 眼科 非常勤講師
令和元年 医療法人社団MEC 理事長
 

■資格

  • 医学博士
  • 眼科専門医
  • 厚労省認定指導医
  • 眼科PDT認定医
  • ICL(有水晶体眼内レンズ)認定医
  • カプスラーテンションリング認定医
  • ボトックス認定医
  • 身体障害者福祉法第15条指定医
  • 難病指定医

■所属学会

  • 日本眼科学会
  • 日本眼科手術学会
  • 日本白内障屈折矯正手術学会
  • 日本緑内障学会
  • 日本網膜硝子体学会
  • 日本近視学会
  • 米国ARVO会員
インタビュー 杉並区ドクターズ
杉並区ドクターズの取材を受けました。 杉並区ドクターズのページでは、実際に白内障手術を受けられた患者様のインタビュー動画も掲載されておりますのでよろしければ左画像をクリックしてご覧ください。

これまでの歩みと開業に懸ける想い

電子工作に熱中した子供の頃

小さい頃から手先が器用で、目覚まし時計を分解して組み立て直したり細かい機械いじりが好きでした。小学生の頃は、友達から壊れたゲーム機を3台くらい集めてきて、使える部分をつなげて自分で修理をして遊んだりしていました。中学生になるとアマチュア無線技師の資格を取得し、自分で回路図を設計しラジオやワイヤレスマイクといった電子工作をしたりしていました。

眼科医を志したきっかけ

医師を目指したのは大学進学のときです。自分が将来何になりたいのかを真剣に考えたときに、理系で技術を身につけられる職業に就きたいと考えました。パソコンや電子機器なども好きでしたが、手術などを行う外科系の医師を目指そうと思い医学部を受験しました。さまざまな診療科の中から眼科を選んだのは、顕微鏡を使っての手術を見学したことがきっかけです。顕微鏡を用いた細かな手術に興味を惹かれたことと手術を見ていて「自分にもできるんじゃないか※」と思えたことから眼科を志望し、研修医として大学病院で知識や技術の習得に励みました。 ※上手なドクターの手術ほど簡単そうにみえるものですので、実際は決して簡単なことではありませんでした。

インドでの白内障手術ボランティア経験

和歌山県の串本リハビリセンターで働いていた頃には、ボランティアでインドのダラムサラのアイキャンプに参加しました。アイキャンプとは、医療施設のない地方の人々にも眼科医療の恩恵を受けてもらうために行われている手術活動です。ダラムサラはインド北西部のチベット亡命政府の各省庁が設置されていることで有名な町です。 そこへ眼科医として派遣され、白内障の手術をボランティアで行うのです。 日本では白内障の失明率は非常に低いものですが、世界的に見ると失明原因の第1位は白内障です。適切な医療が受けられれば失明にはいたらない病気ですが、医療施設がない僻地に住んでいたり、貧しさゆえに病院に行けなかったり、途上国では毎年多くの人々が白内障によって失明しています。短い期間でしたが、ダラムサラでの手術の経験は私にとってとても貴重なものとなりました。

米国で加齢黄斑変性を研究し 最先端の知識を得た留学時代

大学院入学後は東京大学に国内留学し、特別研究員として免疫と遺伝子発現に関する基礎研究を行い、鳥取大学にて学位取得した後は、研究の発展のために米国に留学しました。アトランタのエモリー大学アイセンターでは、教授から加齢黄斑変性とアレルギー性結膜炎をテーマとして与えられ研究を行いました。これまで学んできた 分野とは異なる内容でしたが、免疫反応に起因する疾患であるという点に着目することで、満足のいく研究成果を残すことができました。米国は加齢黄斑変性の患者さんが多く、成人の失明原因の第1位とされています。加齢黄斑変性は日本でも年々患者数 が増加しており、失明原因の第4位ともなっているため、米国で最先端の知識を得ることができたのは、日々の診療にも生かすことのできる貴重な財産となっています。留学は当初2年間の予定でしたが、研究に没頭し最終的には約4年間研究を続けまし た。

難症例の白内障手術など 多くの手術経験と実績を積んだ大学病院勤務時代

帰国後は東京医科歯科大学附属病院で黄斑疾患専門外来を担当しながら、白内障専門外来のチーフとして難症例の白内障から高度な正確さが要求される多焦点眼内レンズ、ICLなど多くの手術を行いました。自身の技術を磨くだけでなく、若手医師の育成にも積極的に取り組みました。

診察のときに大切にしていること

私が診察時に心がけているのは、例えば何も異常がなかったとしても「何を見た結果、どのような異常がなかったのか」をお伝えするようにしています。 眼科は内科などと比べ検査が多く「何をされたかよくわからないまま費用がかかる」のは、例え異常が発見されなかったとしてもなかなか納得ができないのではないかと思うからです。これは私が患者として受診する際に感じていたことでもあります。 ですので、「眼底検査で視神経を見ましたが緑内障のような病気はありませんでした」とか「網膜を見ましたが出血など視力に影響のある病気はありませんでした」などとご説明するようにしています。

指標を示して分かりやすく説明し ご自身の状態を知っていただく

意外に思われる方も多いのですが、50歳以上の方ですと皆さん基本的にある程度は白内障になっているものなのです。これは年齢的にあって当たり前のことなのでわざわざ指摘されないこともありますが、私はそうした場合にも「白内障の進行度合いは5段階のうちの1~2段階目なのでそれほどでもないですよ」と指標を示して説明するようにしています。すると「え、白内障があるの?これまで言われたことなかったけど!」と驚かれる方も多いです。当たり前であってもきちんと説明をしてご自身の状態を知っていただくことも大切なことだと考えています。

開業に懸ける想いと目指していきたい姿

大学病院で行ってきた医療をもっと身近に受けていただきたいと考え、西荻窪で眼科のクリニックを開業しました。日帰り手術や硝子体注射などの専門的な治療から眼の健康に関するちょっとしたご相談まで対応しますので、皆様お気軽にご相談ください。今まで培った技術を活かして地域の方々に信頼していただけるようなクリニックにしていきたいと考えています。